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2006年 05月 13日
なぜかとってもヒットしているらしい「かもめ食堂」。
おかげで今頃になっても、映画館で見れました。 この日も、平日の夕方なのに新宿の別に単館系じゃない映画館が、半分くらい入ってましたよ。うしろのおばちゃんたちは、上映中もときどきなんかおしゃべりしてマイペースでしたし。 いや、いい映画だとは思うけど、なんでヒットしてるんだろ? 去年の「ALWAYS三丁目の夕日」のときも、意外なヒットぶりに驚いたけど、日本でヒットする日本映画の空気ってのがなんか生まれてるのかもね。それは世代を超えた空気で、で、どっちかっていうと女性がメインな、でもしっかり男性も巻き込んでいる空気。 ま、今思いついただけなんで、うまく言えないけれど。 いい、空気だと思います。 「かもめ食堂」はマイナーな映画です。本来は。多分。 今のところ、ヒットしたと言ってもマイナーであることには変わりないんだけど、なんか、映画ファンだけが見に行ってる感じではない。 とてもうまい役者さんを、とてもきれいに整った場所に連れて行って撮る。 簡単に言うと、そういう映画です。 とてもきれいな女優さんを、ではないところがミソ。とてもきれいな景色の場所、でもないんだけど。 いや、ほんとにそういう映画で、それ以上説明のしようがないくらい。 結果として、きもちよくズレた感じのいい映画になっています。 小林聡美が主演しています。 2年くらい前に「すいか」っていうドラマがあって、あれも小林聡美主演でTVをほとんど見ない私もはまってあれだけはしっかり見てたっていう面白いドラマでした。 「すいか」はまさに長屋ものっていうドラマだったんですが、この「かもめ食堂」も長屋ではないけど、食堂もの。 食卓のある空間に、少しずつおかしな、でも考えてみたら少しずつおかしいのはあたりまえだから、実は普通の、何人かの人たちが集まってきて、なにかが起きたような起きないような、っていうそういう話。 「バクダッド・カフェ」とか「寅さん」とかの仲間ですね。 食卓って大切なんだなあ。 小林聡美が演じるサチエさんの作る料理が、めちゃおいしそうです。舞台が北欧ということもあり「バペットの晩餐会」を思い出しました。 トンカツがね、肉厚で、カリカリで、ありゃうまそうだ。でもトンカツって酒にあわねーんだよなー。キャベツといっしょにトンカツソースかけて、ご飯ですよ。カラシもちょこっとね。ビールって思うでしょ、でもね、ご飯なんだよ、あれは。 ちなみに、コロッケは全然ご飯に合わないね。あれはビール、あるいはサンドイッチ、あるいはビール&サンドイッチです。不思議。 (あれ、でも串カツはビールだな。なんでだ?) 小林さんは、ふだんから料理うまいんだろうか、やたらに手際が良かったです。 どうなんですか?三谷さん。 あと、合気道も。どうなんですか?三谷さん。 舞台が言葉の通じない、しかも北欧の国なので、あの静けさが生まれてるのかなと思います。 日本人3人とも、お金に困ってなさそうな、しがらみを切ってきた人らしいのも、白いインテリアに合っているのかもね。そうそう、お金としがらみがなきゃ、ああいう時間にずっとではなくても、しばらくは漂いたいなんて、思うこともあるよね。 私は南に行きますけどね、ぜったい。 とっても、身近な日本的なものも感じつつ、ジャームッシュやアキ・カウリスマキの映画がもたらした空気が日本に根付いてこんなんなったっていう感じもしました。 どっちにしても、悪いもんじゃないね。 でも、ヒットしてるのは、不思議。 ポイントは、清潔感、だと思います。この映画に関しては。 しがらみをはなれ浮遊したときの、清潔な時間の感覚。 トンカツもおにぎりもしょうが焼きも塩じゃけも、きれいだったしね。
by denkihanabi
| 2006-05-13 01:13
| 映画ネタ
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