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2005年 05月 26日
教習所の映画みたいに暗かった。
つらいことをつらそうに描くのは、恐いことを恐そうに描くのと同じなんじゃないかって思った。ホラーフィルムより賞は取りやすいだろうけど。 「ミスティック・リバー」もそうだったんだけど、これも、人生の深刻なことを深刻に描きましたよって以上のことを感じないのだ. とてもうまく映画化しているけれど。 深刻ってことだけだったら、本当に、教習所で見せられるクサい映画だって深刻なんだ。人生は大変だ、この世の中にはつらいことがある、でも命は続く、そんなことはイラクの戦争や尼崎の事故や小学生の殺人事件のニュースを見れば分かる。 その先を、見せてくれなきゃ、映画を作る意味がない。 この映画を見たら、「善良な私の住む世界にも、苦悩は満ちている」なんてことに気がつけるというのだろうか。それだったら「連続家族轢き逃げ魔」とかいうアホな映画作って、観客に「善良ぶってる私の中にも悪魔がいる」って気づかせた方がよっぽどいい。 私が「セブン」が好きで、この映画を嫌いになったのは、そこの違いだ。 やはり、大切なのはユーモアだと思う。 たとえば「サイダーハウス・ルール」や「ガープの世界」などジョン・アーヴィング原作の物語では、ものすごくつらくて大変なことがいっぱい起きるけれど、ユーモアがある。だから人生は生きていく価値がある、という気持ちが残る。結局、それが必要なんだ。 「楽しく生きるためにはエネルギーがいる。戦いである」と村上龍が書いていた。 確かに、ラストのモノローグはカッコいい。でも、それだけだ。それだけなら予告篇で聞いている。 時制を混乱させる手法も、才気走った印象を与える以上の効果があったとは思えない。 ショーン・ペンはミスキャストじゃないか?病人のくせにタフガイすぎる。数学の教師には見えない。もっと線の細い役者がよかったのでは。 「21グラム」の救いは、ナオミ・ワッツのおっぱい。きれいだった。
by denkihanabi
| 2005-05-26 00:32
| 映画ネタ
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