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2009年 07月 16日
岩井俊二は、最近何をしているのだろう。
横浜のY150のアニメをプロデュースしたらしい。監督は北村龍平だそうだ。不思議な組み合わせだ。 劇場公開された長篇映画は、「花とアリス」が最後だ。 もったいない。あれほど一目で才能があるって誰もが感じる監督なのに。 この前、ニコ動を見てたら、「打ち上げ花火」のクライマックスがアップされていた。すごくよかった。これは、久しぶりに見なきゃと思ってツタヤで借りてきた。ニコ動、著作権的には問題があるのだろうが、広告効果はあったことになる。 「打ち上げ花火」は、わずか50分の、これはなんと、テレビドラマである。 泣ける。 子供が主人公のラブストーリーとしては、ジョージ・ロイ・ヒルの「リトル・ロマンス」と並ぶ傑作だと思う。「小さな恋のメロディ」より、こっちが上だ。 もし見たことがない人がいたら、ニコ動でなく近所のビデオ屋にGO!だ。 この作品は、夏の夜、扇風機に当たりながらテレビで見るのが正しい。 まず、なにより驚くのは、男の子のセリフの自然さだ。特に主人公ノリミチとその悪友ユウスケが部屋でうだうだ喋るところは最高だ。「びっくりした。お前なんでいんだよ〜」ってとこ。約15年前初めて見たときは、この子供の喋りのリアルさにホントにびっくりした。 岩井俊二の子供のリアルさは、是枝裕和のそれとは違う。是枝の映画は子供の自然な言葉や表情を、金魚すくいのようにやさしく掬い上げる感じだが、岩井俊二は、コルク鉄砲をポーンと撃ったら、自然なセリフに百発百中で命中するって感じだ。つまり、自分の言葉で喋らせたらリアルだったって感じ。シナリオにはあの通り書いてあるんじゃないだろうか。 だから、その代わり、女の子のセリフは完全にファンタジーだ。男の子はいかにもいそうだけど、ナズナは絶対いねえよこんな女っていう、夢のような魔性の少女だ。 そこがまたいいんだけどね。 当時13才の奥菜恵の可愛さは、宮崎アニメ並みだ(なんだそれ)。 「ねえ、16才に見える?」ってセリフのところで、普通に16才に見えてしまうのが問題だったって、何かで岩井俊二が言っていたけれど、本当にそうで、それはストーリーを語る上ではミスキャストなのかもしれないが、そんな問題は乗り越えて伝説的に可愛いから「これでいいのだ」なのである。映画ってそういうものだ。 ヒッチコックが言っている。 「映画というものは、できあがった作品では、ストーリーなんかより、スクリーンの俳優の肉体的な存在感や視覚的な全体的効果のほうがずっと重要なのだ」 「今度会えるの、二学期だね。楽しみだね」 って、嘘つき。 子供の話だけど、完全、おじさん殺しである。 深夜の学校のプールに忍び込むのは楽しそうだな。 友だちと訳もなくただ歩いて、好きな女の子の名前を叫ぶのも楽しそうだな。 なんてったって、浴衣の彼女と花火なんて最高なんだけど、でも、好きな女の子の浴衣姿を、その他大勢に混じって見てるのも、けっこう夏だよな。 子供のやることって、なんだか酔っぱらいに似ている。 さて、梅雨が明けました。 そろそろ夏休み。
by denkihanabi
| 2009-07-16 22:55
| 映画ネタ
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