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2004年 11月 12日
働き者トムの新作は、働き者の殺し屋の話。
トム・クルーズはただの俳優ではない。ハリウッド・スター「トム・クルーズ」を商品化し流通させる実業家だ。それも「M.I.2」のような娯楽大作に主演するだけでなく、ポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」に出てみたり(あの役はよかった)、アメナバールの「アザース」をプロデュースしてみたりと、なかなかの目利きだ。 もちろん取り巻きに優秀なスタッフがいるのかもしれないが、本人も相当なやり手で相当な働き者で相当な体力と才能の持ち主であることは間違いない。 私は少し尊敬している。 で、T.Cブランドの新商品は殺し屋ヴィンセント。 マイケル・マン監督の映画はマッチョすぎるイメージがあって、敬遠していた。でもこの映画は面白かった。 シナリオがいい。もちろんいろいろおかしな点はあるのだが、そういうことはテンポのいい展開で気にならないということにしておけば、かなり気のきいた練れたシナリオだ。 なによりストーリーテリングにムダがない。引き締まっている。過剰な爆発やカーチェイスをダラダラ見せるような映画ではない。かなりストイックなアクション映画だ。 殺し屋ヴィンセントは、一昔前ならルトガー・ハウアーがぴったりの役だが(「ナイトホークス」を思い出した)、トム・クルーズも悪くない。トム・クルーズは今までで一番カッコいいんじゃないかな。 ヴィンセントが何度か「これが俺の仕事だ」と言うが、英語では「I do this for living」と言っていたと思う。スーパーとちょっとニュアンスが違うが、そのセリフがそのまま実業家ハリウッドスター、トムの台詞に聞こえた。 ヴィンセントがマックスに「お前は夢を後回しにし続けて、ある日自分が老いたことに気がつくんだ」と言うところも、働き者トムが言うと、異常に説得力がある。 余韻までなかなか粋な、意外な拾い物でした。
by denkihanabi
| 2004-11-12 23:28
| 映画ネタ
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