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2008年 05月 13日
これは残念な映画だった。
原作は読んでいないのだが、予告編を見てなんかそそられた。女の子が主人公のファンタジーは好きだし、パラレルワールド物も好きだ。 でもこの映画は、VFXを使った映像だけは素晴らしいものの、ストーリーはあらすじを読んでいるだけのような、ありがちなアメリカ映画だった。 ストーリーは、もうご都合主義以前で、ただエピソードを羅列しただけだ。よくこの脚本で映像化しようと思ったものだ。いくら金かかってるんだ?無駄遣いもいい加減にしろ。 誰か冷静に判断できる人間はいなかったのだろうか?コケても保険で儲かるような契約でもあったのだろうか? 監督のクリス・ワイツという人が脚本も書いている。 誰かと思って調べたら「アバウト ア ボーイ」の監督/脚本の人だった。あれも、一見面白そうな設定の話を、ものの見事になんにもない空っぽなつまらない映画に仕上げた、見事な手際の映画だった。 こういうことがあるから映画は恐ろしい。 この人の頭の中は類型だけで、ストーリーの中の人間を生かすすべを知らない。 少女が主人公なのに、まるで少女特有の危うさがない。 去年見た「パンズ・ラビリンス」は見事だった。ホラー風味の「ミツバチのささやき」みたいだった。あそこまで厳しく痛くなくてもいい。家族で見に行ける映画にだって、少女の危うさ不安定さを表現することはできるはずだ。 映画館を出た人々が、女の子がかわいくないとか、あの子が強すぎるとか話していたが、それは主演のダコタ・ブルー・リチャーズのせいではないだろう。彼女が演じる役を、そんな風に演出したおじさんと、その回りでお金の計算をしていた大人たちが悪い。 この映画で唯一よかったのは、ニコール・キッドマンの乗る飛行船のデザインだ。主役も悪役も女性の映画らしく、優雅なデザインだった。
by denkihanabi
| 2008-05-13 00:47
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