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2006年 09月 02日
ポスターにもなっている、少女の跳びっぷりが、素敵だ。現実を蹴飛ばし、腕を脚をぴんと伸ばして、しなやかなスピードで、空中に全身を投げ出す。
「跳べーーーーーー!」って叫んで、本当に跳べることなんて、めったにないんだ。 私の「時かけ」歴は古い。小学校のときにNHK少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」というドラマを見た。よく覚えていないが面白かったのだろう、原作も読んだ。原作は筒井康隆という人の「時をかける少女」というタイトルの短編だった。1972年のことらしい。 でも、「時かけ」と言えばなんといっても、原田知世だ。大林宣彦だ。「土曜日の、じっけんしつー!」だ。1983年の映画だ。 私は大学生だった。はまった。何回見たか分からない。今見たら、かなり恥ずかしい映画だと思う。私は最近の大林監督はまったく好きになれない。でもやっぱり、あの「時かけ」は、別格だ。 今でも私は、原田知世のファンだ。 死ぬまでに一度お会いしたいと思っている。 2006年の「時かけ」はアニメだ。 主人公は、紺野真琴。芳山和子ではない。でも制服で、ショートカットの女子高生だ。原田知世版へのオマージュかもしれない。 真琴は男の子みたいに元気な少女だ。親友は千昭と功介という2人の男子。3人はなぜか毎日放課後に公園のグラウンドで野球をしている。 男2人に女1人の3人組というのは、映画にはよく登場する。古くは「明日に向かって撃て」や「突然炎のごとく」がそうだった。でも現実にはどうなんだろ?こういう絶妙で微妙なバランスの3人組っているのかな。 ある日、真琴はタイムリープという能力を身につけてしまう。真琴は突然身に付いたすごい能力を、すごく他愛もないことに使いまくる。昨日に戻って、妹に食べられてしまった好物のプリンを先に食べてしまうとか。 でもそんなことを繰り返すうちに、真琴の回りの人間関係のバランスが微妙に変わってくる。そして、千昭が真琴にコクハクしたとき、真琴は3人の関係を壊したくなくてタイムリープしてそのコクハクをなかったことにしてしまう。 でも、時間を元に戻しても、真琴の心は元に戻らない。 話された言葉、話されない言葉、話されなかったことにしてしまった言葉が、心をかき乱す。 真琴が消してしまった言葉は、それまで完璧な絵のようだった3人の毎日をパズルのようにバラバラにしてしまった。真琴は何度も時間を戻してパズルを並べ直そうとするけれど、それは決して元には戻らない。 「ひとのこころ」と「ことば」の、せつないほど大切な感じ、についての映画だ。 ああそうだ、そういうのがすごく大切だった時代があった。 そんなひりひりした感じ、忘れていた。 真琴が、これ以上ないほど派手に大泣きするシーンでは、私も涙が出そうになった。 脚本の奥寺佐渡子という人は、「学校の怪談」のシナリオを書いた人らしい。面白いという話は聞いていたのだが、まだ見ていない。見てみようかな。
by denkihanabi
| 2006-09-02 02:44
| 映画ネタ
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