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2006年 02月 14日
長い。情報を詰め込みすぎ。
それでも読ませるのは、歯切れのいい文体の力だろう。 北朝鮮の兵士たちが、インテリすぎるのも変だが、なにより彼らが福岡統治や日本政府の対応ばかり気にしていて、故国の未来に思いを馳せないのがおかしいと思った。 当たり前のことだが、これは日本人の作家の頭で書かれた小説だ。 こういう、チャプターによって語り手が変わる小説で違和感を感じるのは、どの人物も同じ感性で判断し語るように見えるところだ。 それは同じ作家が書いているからで、当たり前なのだが、だったらやっぱり誰か一人の視点にした方がいいんじゃないか。 桐野夏生の「グロテスク」のときもそう思ったな。 混乱した状況の人間は、もっと混乱してるし、なにより、たいていの人間は村上龍のように、核心を断定的に言葉にする能力を持っていない。そんなやつが、ひとりいるのはいいが、出てくるやつ出てくるやつそうだってのは、どー考えたっておかしいだろう。 でも、肉体の感覚が理性を剥奪するシーンでの文章の切れは、相変わらずさすがだ。クライマックスは、いける。 そこまでが長すぎるってーの。政治家のとこ、全部カットでよろしく。
by denkihanabi
| 2006-02-14 01:40
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