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2005年 07月 09日
映画青年はモテない。
これは昔も今も変わらないようだ。 じゃあ、ミュージシャンはモテるのか?これはまあ、ジャンルとルックスによるだろうな。 今は、DJとダンサーか。文化系でモテそうなのは。でもダンサーって実は体育会系だよな。 まあ、なにしろ、映画青年はモテない。 映画青年の弱点はライブ・パフォーマンスがないところかもしれない。でも、じゃあ、演劇青年はモテるのか? あんまりそんな話は聞かないな。 ものすごくモテなさそうな2人が、ものすごい田舎の駅に降り立つ。 「医者はどこだ」と言いながら、というのは別の話だが、2人は寂しい海辺の町を彷徨う。 すげえ小心者で、でも気位の高い、20代後半なのに童貞の映画監督木下と、誠実さと優しさがとりえっぽい、体の大きい脚本家の坪井。あまり面識のない2人が田舎の宿に泊まる。2人とも、どっちかというと、無口だ。 私は自分がおしゃべりな方なので、どうも無口な人間同士の間の笑いというのが苦手だ。嫌いということではないのだが、体のリズムを映画のリズムに合わせるのに時間がかかる。よく言えばジャームッシュ的な笑いなのだが、ジャームッシュの映画の登場人物は、それぞれがマイペースというか、自分のスタイルを崩そうとしないのに対して、この映画の2人は世間に対して譲歩するあいまいな姿勢を基本にしているので、見ていてイライラする。 そのモテなさそうな2人が、日本海で裸の女に出会う。女はなぜかふたりと同じ宿に泊まることになる。この女が、かわいい。おお。 って、こんなこと映画でしか起きねーよって、映画なんだからいいんだけどさ。お、なに、混浴、しちゃうの?え、襲わないんですか? やっぱね。 ああ、この辺でリズム合って来たみたい。 実は、コメディである。 あんまりテンポ遅いんで気がつかないところだった。 細かいネタをけっこう振っていて、サービス精神は意外と旺盛だ。 体が馴染んでからは、ちょこちょこ笑いました。 顔にケチャップ塗るのとか、いらないギャグでいい。障子が、すこーしだけ開いているのとか、芸が細かい。二軒目の宿に行く前にいそうろうしそうになる家のエピソード、あの家族のヨソ者はほっといて自分の生活をしている感じが、すげーよかった、ってこのころには、かなりリズム合ってます。 こういう「間」の感覚は、考えてできることではない。この監督の他の映画も見てみようと思う。 ひさびさに「文芸地下」が似合う映画を見たな。 この映画作るのにいくらかかったんだろう? 監督は、多分、かなり好きなことができたんじゃないかと思う。 ちなみにエンド・クレジットによるとこの映画、「後援・鳥取県」。 鳥取県、全面協力。 鳥取県の協力各方面を集めての試写とかあったんだろうなー。監督あいさつとかさ。 その反応を考えると、間の悪い笑いがこみあげてきます。 それも作品のうち。
by denkihanabi
| 2005-07-09 01:12
| 映画ネタ
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