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2004年 12月 26日
第14回トラバンケート 「今年見た最高の映画は?」
クリスマスも過ぎたし、そろそろKurtさんとこのコレにトラバしましょう。 今年一番面白かった映画は、ダカダカダカダンッ! 「下妻物語」! これでどうだ。 中島哲也は今、日本で一番優秀なCMディレクター(の、ひとり)だ。何年か前のサッポロのトヨエツと山崎努の温泉卓球が有名ですね。最近だと、スマップの出てる東京海上の、ゴローの家にUFOが落ちるやつ。 この人は、コミックのように撮る監督だ。カット割がすごくうまい。それは省略と誇張がうまいということで、その感覚は高橋留美子の漫画に似ていると思う。 「下妻物語」は中島哲也のコミック感覚で作られた映画だ。開き直って得意技で勝負、という勢いを感じる。 この映画、ストーリー自体には、スピード感はない。主人公2人は、最後まで共通の目標を持たないからだ。ストーリーにゴールがないのだ。 田舎の町で、女の子2人が友情を築いていく、地味なハナシなのだ。 にもかかわらず、映画には圧倒的なスピード感がある。それを生み出したのは、キャラクターの明快さと、ディテールの過剰さだ。 オープニングから強烈なアニメ、原チャリの疾走、そしていきなりの事故から桃子の妄想シーンへと、ものすごいスピードで映画が展開する。このスピード感は「ラン・ローラ・ラン」なみだ。 下妻の田舎ぶりを象徴するジャスコ(あれ、ジャスコがよくOKしたな)には笑った。桃子の生い立ちのシーンで、桃子の母役の篠原涼子が登場したとたんに噴水のようなゲロを吐くのにも笑った。実は、あのゲロが一番ウけたな。あの、思い切りのいい過剰さがこの映画の魅力だ。 で、言うまでもなく最も魅力的なのが、主人公2人のこれまた過剰なキャラ。あの2人、自分のプレゼンテーションに迷いがない。そして、思いっきりミスマッチ。でも、そのミスマッチを気にしない。 深田恭子と土屋アンナっていうキャスティングは、意外な気がするが、実際見てみると絶妙だ。深田恭子は、この不思議ちゃんキャラにどんぴしゃ。でもそれ以上に、モデルの土屋アンナにヤンキーをやらせようという着眼は見事だった。こんなにハマるとは。 「イメージの肉体化」が演出家の仕事だとすれば、中島哲也のセンスはここでも抜群だ。この2人のキャラの存在感が、物語を失速させずに突っ走らせる。 チャウ・シンチーや「恋の門」に激しく反応するのと同じで、私はこういうのがツボなんだな。 去年のテレビの「濱マイク」の中島監督の回、「下妻」よりもっとデタラメで面白かったです。
by denkihanabi
| 2004-12-26 00:47
| 映画ネタ
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